タトゥー

この記事ではタトゥーを入れた後も、後悔していない人の心理を解説していきます。

なぜ人は消えないタトゥーに対して、後悔の念を抱きづらいのか。

※タトゥーに対しての賛否の記事ではありません。

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後悔している人は少ない

ある調査によるとタトゥーを入れて後悔しているのは、わずか17%とういう結果が出ています。
ただしこれは海外の調査なので、日本ではもう少し違うかもしれません。

さらにこの17%のうち、大きな割合を占める後悔の理由は「関係が続かなかった恋人の名前を入れてしまったから」というものでした。

残りの83%は、タトゥーを入れても後悔はしていないということです。

こうした人たちは本当に後悔もなく、入れたタトゥーに対して心から満足しているのでしょうか。入れたタトゥーのデザインを永遠に美しいと感じていて、そこに自分のパーソナリティーが反映されているのでしょうか。

心理学的には答えはNOです。

人間は変わっていく

私たち人間は、美しいと感じる感性やパーソナリティー、好みなどはコロコロと変わります。

最近の調査結果によると、美的感性の変化は驚くほどにはやく、私たちが気づかないうちに変化しているということが分かっています。

その中で、若い人と高齢の人は好みや感性が変化しやすく、中年の人が最も安定しているようです。

しかし安定している中年の年代でさえも、関心を持っていることに対しての美的感性は、2週間ごとに少なくとも、ひとつは大きな変化をしています。

例えば、外出先の買い物中に有線で流れている音楽に出会った場合、その音楽に触れるだけであなたの音楽の好みや、性格までもが少し変化する可能性さえあります。

これほど頻繁に好みが変化しているのに、タトゥーの好みだけは変化しないのでしょうか。

タトゥーで後悔する人が少ない理由

美的感性やパーソナリティーが頻繁に変わるのに、タトゥーを入れて後悔する人が少ない理由として、最も有力な説明が「認知的不協和」という人間の心理が関係しているというものです。

認知的不協和とは?Wikipediaの説明によると

認知的不協和(にんちてきふきょうわ、英: cognitive dissonance)とは、人が自身の中で矛盾する認知を同時に抱えた状態、またそのときに覚える不快感を表す社会心理学用語。
出典元:引用ーWikipedia

わかりずらいので具体例で説明します。

例えば、あなたが駅から空港までタクシーで向かうとします。しかし時間がギリギリで焦っています。あなたはタクシー乗り場に並んでいた老夫婦を順番抜かしして、タクシーに乗り込みます。良いことではありません。そしてあなたは自分のことを良い人だとは決して思わないでしょうし、タクシーに乗り込んだ後もいい気分ではないでしょう。悪いことだとは分かっている。しかしやってしまった。そして後悔しているかもしれません。

これが認知的不協和です。

この認知的不協和が好きな人はいません。
そして人間はこれによって生じる不快な気持ちや感情を取り除くのが得意です。

認知的不協和を減らすためによくやることが、なにも間違ったことはしていないと自分自身に言い聞かせ確信させるということです。

上の例でいうと、「たぶん老夫婦は急いでいなかった」「後ろから別のタクシーが来ようとしていたから、老夫婦はそんなに長く待つ必要はなかった」「私は本当に急いでいたし、こうする選択肢以外はなかった」と自分を正当化し、行なった行為は完全に合理的で気分を悪くする必要すらないのかも。と認知的不協和を消してしまします。

タトゥーに対しても同じような心理が(上の例のような激しい感情ではないが)働いています。

出来上がったタトゥーのデザインが少しカラフルだったり、若気のいたりで攻めたデザインを入れてしまたり、そのことに多少気づいてしまったとしても、これを自分でハッキリと認めることはほとんどありません。

タトゥーを消すのは痛みを伴うし、多くの費用がかかってしまします。

それよりは自分を正当化し、タトゥーのデザインに対する「なんか違うな」という感情を消してしまう方がずっと簡単です。

変化した自分の美的感性と変わらないタトゥーのデザイン。その認知的不協和は心の奥底に隠されてしまうのです。

このタトゥーのデザインが好き。なのか、自分の体に入っているから好き。なのかがわからなくなってしまうのです。

こうして後悔は、認知的不協和の解消によってかき消されるので、後悔をしている人が少ないという結果が出るのです。

しかし認知的不協和の解消が悪いとは限りません。自分の美的感性の変化に応じて消したり入れたりしていては、お金もかかりますし体に負担がかかります。永遠に後悔を背負って生きていくのもメンタルにはよろしくありません。

あまりに多すぎる認知的不協和の解消は、ときに中毒や摂食障害などの様々な弊害をもたらす可能性もありますが、客観的に自分を見て調和が取れれば問題はないと思います。

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